酒造りに必要な道具を取り扱う役割の名を配した高天井の部屋です。酒造業が繁盛していた時代には酒米の貯蔵庫、その後は酒造りに必要な道具を大切に保管する蔵だったと言われています。蔵の構造や木組みや仕口、建材の魅力を残しつつ、天井の高い蔵空間に二階を増設し、ロフト型の贅沢な大空間に復刻しています。
入口から一歩踏み入れると目に飛び込んでくるのは、天井の高さが際立つ大空間です。部屋は大きく二つに分かれ、ベッドや椅子、テーブルを配した広々とした一階、屋根裏部屋のような二階の寝室からなり、奥に洗面所や浴室を設けています。古い柱や梁に棟上げの時の言葉が残され、天井の一部に精米のダクトの跡が見え、かつての酒造りや蔵の面影を感じつつもそれが新たな趣となり、滞在施設として快適な空間へと融和させています。
最初は広さに圧倒される部屋ですが、過ごす内にそこはかとなく温もりを感じ、蔵元にひっそりと潜む空間に招かれたような気持ちにさせてくれます。
一階の部屋の中心には囲みながらゆったりと語らいたくなる薪の暖炉が配置され、浴室には地元の陶芸家・岩佐昌昭氏の手洗い鉢の洗面台を設けるなど、随所に道具への尊厳が感じられる個性的な空間です。
時を経ながら育んだ歴史ある蔵空間の中、思い思いの過ごし方を堪能できます。特にグループでの滞在や創作活動にこもるのにもうってつけのお部屋です。建物の個性を五感で体験し、ゆったりと暮らすように過ごしていただけます。
「NIPPONIA 出雲平田 木綿街道」は、昔と今の暮らしが混在する木綿街道にあります。約250年の歴史を持つ「旧石橋酒造」の建物を活かし、その魅力を存分に体感していただける6つの客室とダイニングに改修しています。基本構造や建材、建具などはできる限り残しながら、所々に新たなしつらえや必要な設備を納め、蔵元の暮らしを感じられる個性豊かな空間に仕上げました。
「旧石橋酒造」は平田で代々地主を務めていた石橋家の本家(本石橋)の三代目・長右衛門が酒造を営むために分家し、宝暦元年(1751年)に創業した蔵元と言われています。石橋本家に軒を連ねる旧石橋酒造(酒石橋)は、本家ともども天明三年(1781年)の大火を逃れた平田・新町に残る最古の町家であり、耐火性の強い塗家造りを採用していた故の延命だったと推測されます。この古式ゆかしい建物をそのまま残し、さらに旧石橋酒造の歴史や暮らしぶりを感じてもらえるように空間を改修し、客室には酒造りにちなんだ名前をつけました。
一軒家のようにゆっくり過ごせるメゾネットルームは「蔵元」、日本庭園を一望する二間続きの部屋は「杜氏」、書斎を併設する二階部屋は「頭(かしら)」と名づけました。さらに、中庭を望む洋の趣の部屋は「麹屋」、居心地のよい和の風情漂う部屋は「酛屋」、ロフト型の吹き抜けになった部屋は「道具廻」と名づけています。
これらの部屋は広さも趣も異なり、さまざまなしつらえで彩りを添えています。全室に寝室を設け、ベッドサイドにはイタリア・ムラーノ島で作られたベネチアンガラスを配しています。北欧ヴィンテージや有名デザイナーの照明器具でモダンな雰囲気を醸し出す部屋、一方では庭園や中庭を設けた和の風情に包まれた部屋もあります。いずれも新旧の建築美としつらえが重なり合う独創的な空間で、お好みや人数に応じてお選びいただけます。
開放的な空間を独り占めできる贅沢な客室です。蔵として使われていた時の姿をそのまま残しているので壁や梁の組み方など、昔の職人技を間近に感じることができます。
広々とした空間ですが冬には薪ストーブの炎で十分お部屋全体が温かくなり、快適にお過ごしいただけます。最大5名様までお泊まりいただく事ができご友人やご家族等グループのお客様に人気の客室です。
—— 古瀬順也 NIPPONIA出雲平田木綿街道チーム
地元出雲の出身で今もこの土地で生活をしています。ここでしか出来ない様々な体験と地元の人達との温かな交流を通じてこの地域の魅力を感じていただければと思います。訪れた方がまた帰ってきたくなるような場所作りをしていきます。
出雲大社より車で20分程度
1客室1台まで無料駐車場有。いずも縁結び温泉ゆらり第2駐車場内南側「木綿街道ご利用のお客様駐車場」
雲州平田駅にて下車→木綿街道を徒歩10分程度
なし
ご予約の確認・変更・取り消し(キャンセル)については、予約時にお送りしているメール内のリンクもしくは本webサイト上から行っていただけます。本webサイト上からお手続きされる際には、お客様のご予約された施設によってお手続きが異なるため、以下をご参照ください。
NIPPONIAのご予約確認・取り消し(キャンセル)はマイページからお手続きください。ご予約変更の際は一度取消を行い、再度改めてご予約ください。
NIPPONIA HOTELのご予約確認・取り消し(キャンセル)はご予約された施設の各ページからお手続きください。ご予約変更の際は一度取消を行い、再度改めてご予約ください。