酛屋一本黒松が凛とたたずみ、過去と今が交差する
どこにいても和の風情を感じ、移ろう景色を堪能
お酒の仕込みを担当した職人の名を配したお部屋です。かつては土間続きの台所があった場所で、蔵人たちが泊まり込む空間でもあったそうです。醸造の機械化が進んで泊まりの必要がなくなってからは、石橋家の大奥さんが暮らすお茶室がある部屋に変わり、その名残の水屋は洗面所の隣に残っており、レトロで味のあるタイル張りの洗面台も昔のままです。
母屋の一番奥に位置する、最も目立たず、静かな隠れ家のようなお部屋です。ガラスの引き戸を開けて中に入ると和室があり、畳間に障子戸を配した純和風の趣あるお部屋です。窓のすぐ向こうに白壁に包まれた庭が見え、常緑の松の美しい佇まいを一幅の絵のようにお楽しみいただけます。
こちらの庭は、島根県東部にある牡丹園で有名な大根島の石と苔を配しており、石は溶岩が固まった玄武岩です。部屋からは外光が遠くに感じられ、光の変化や庭に見とれるうちに、心が落ち着き、気持ちが静かになっていきます。
和室の奥にはベッドを配した寝室があり、室内はなるべく原型を残しながら改装しています。元の和室の風情を味わっていただけるように、床の間や竹格子の窓、一部の壁を残し、畳を板間に替えて快適な寝室に改修しました。
部屋の一番奥に設けた石風呂からも中庭が見え、湯船につかると無双窓の間から松や苔庭が姿を現します。かつてはこの辺りに茶室があり、その名残が水屋の跡に見て取れます。寝室、居間、浴室のどこにいても和の風情が感じられ、蔵元の暮らしに向き合いながら過ごせる、どこか懐かしくもあるお部屋です。
時の移ろいをほのかに感じながらゆっくり過ごしたいご夫婦やカップルにおすすめのお部屋です。
蔵元の暮らしを体感できる邸宅
「NIPPONIA 出雲平田 木綿街道」は、昔と今の暮らしが混在する木綿街道にあります。約250年の歴史を持つ「旧石橋酒造」の建物を活かし、その魅力を存分に体感していただける6つの客室とダイニングに改修しています。基本構造や建材、建具などはできる限り残しながら、所々に新たなしつらえや必要な設備を納め、蔵元の暮らしを感じられる個性豊かな空間に仕上げました。
「旧石橋酒造」は平田で代々地主を務めていた石橋家の本家（本石橋）の三代目・長右衛門が酒造を営むために分家し、宝暦元年（1751年）に創業した蔵元と言われています。石橋本家に軒を連ねる旧石橋酒造（酒石橋）は、本家ともども天明三年（1781年）の大火を逃れた平田・新町に残る最古の町家であり、耐火性の強い塗家造りを採用していた故の延命だったと推測されます。この古式ゆかしい建物をそのまま残し、さらに旧石橋酒造の歴史や暮らしぶりを感じてもらえるように空間を改修し、客室には酒造りにちなんだ名前をつけました。
一軒家のようにゆっくり過ごせるメゾネットルームは「蔵元」、日本庭園を一望する二間続きの部屋は「杜氏」、書斎を併設する二階部屋は「頭(かしら)」と名づけました。さらに、中庭を望む洋の趣の部屋は「麹屋」、居心地のよい和の風情漂う部屋は「酛屋」、ロフト型の吹き抜けになった部屋は「道具廻」と名づけています。
これらの部屋は広さも趣も異なり、さまざまなしつらえで彩りを添えています。全室に寝室を設け、ベッドサイドにはイタリア・ムラーノ島で作られたベネチアンガラスを配しています。北欧ヴィンテージや有名デザイナーの照明器具でモダンな雰囲気を醸し出す部屋、一方では庭園や中庭を設けた和の風情に包まれた部屋もあります。いずれも新旧の建築美としつらえが重なり合う独創的な空間で、お好みや人数に応じてお選びいただけます。
浴室から一本松の小庭を楽しむ
一本松の小庭を眺める事ができる和室と、程良い広さが心地良いフローリングの寝室の二部屋をご用意いたしました。
かつては蔵人の台所、後に茶室として使われていたお部屋で、その名残が今でも残されています。浴室から格子窓を開けるとお庭を眺めることができ、檜の優しい香りがするお風呂につかりながら、時間を忘れ心身ともにリフレッシュすることができます。
所謂、現場監督だった僕。職のジャンルは違えど、原点は同じ。今までも、これからも、人との繋がりが一番という考えは変わりません。
設備情報
設備・アメニティ
特徴的な設備
アクセス
お車
出雲大社より車で20分程度
駐車場
1客室1台まで無料駐車場有。いずも縁結び温泉ゆらり第２駐車場内南側「木綿街道ご利用のお客様駐車場」
電車
雲州平田駅にて下車→木綿街道を徒歩10分程度
送迎
なし
