岐阜県

美濃商家町

美濃紙商の町家に招かれる

和紙の町・美濃で体感する紙商の栄華

美濃商家町 (岐阜県)

1300年以上の歴史を誇る美濃和紙を全国に流通させ、江戸時代から和紙の産業で栄えた町「美濃」。市街地区の美濃町には、出版、造幣、建築などのあらゆる分野を支えた紙商人たちの邸宅が今なお豪壮な装いで建ち並び、往時の栄華を漂わせています。町には、商人たちが自身の繁栄を示すために競って高さを上げた「うだつ(漆喰の防火壁)」が多数残り、個性に富んだ装飾は町のシンボルとなっています。

伝統的建造物群保存地区の美濃町の中心にある“目の字通り”は、他の通りと比べて道幅が広く、かつては町屋の軒先に露天を広げた市が行われていたと言われています。通りに面して建つ家々はどれも表の間口が広く、奥行きが深いのが特徴です。なかでも紙商の邸宅は、玄関を入ると帳場があり、そこには決まって帳机、帳箪笥、接客用の火鉢が置かれています。お客を迎える主屋には希少な建材や意匠を凝らした座敷が連続してあり、庭や蔵などが点在しています。

美濃和紙の歴史は古く、奈良の正倉院には大宝2年(702年)の美濃の戸籍用紙が所蔵されており、このことから美濃和紙は1300年以上の歴史を有し、日本最古の紙と言われています。平安時代には紙の普及により高品質の美濃和紙の需要が高まり、江戸時代には高級障子紙として評判を呼びます。その品質は長い歴史の中で連綿と受け継がれ、昭和44年には厳選された楮と伝統的な技法で作られる本美濃紙が国の重要無形文化財に指定され、平成26年にはその手漉き技術がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

紙商の家に招かれ、豊かな暮らしに触れる

紙商・松久才治郎の邸宅を改修した「NIPPONIA美濃商家町」は、美濃の歴史や暮らしが凝縮された宿泊施設とショップを備えた複合施設です。紙商の賓客として招かれたかのような滞在、地域の文化や美濃和紙の魅力に触れるなど、ここならではのさまざまな体験と発見があります。

NIPPONIA 美濃 商家町の入り口。迫力のある蔵が皆さんをお迎えします。

「NIPPONIA美濃商家町」は、美濃で繁栄を遂げた紙商・松久才治郎の邸宅だった建造物との出会いから始まりました。築90年を超える建物は賓客をもてなす別邸として建設されたもので、才治郎は和紙の材料の楮問屋を主に営み、楮を仕入れるために鉄道の切符を買うと、楮の相場が動いたという逸話が残っているほどに影響力のある人物でした。

主屋は、もともとから平面的にも立体的にも複雑な構造で、大小さまざまな庭で妙味溢れる空間です。また、敷地内には銀行員が常駐していたという一軒家ほどの金庫蔵をはじめ、原料蔵、道具蔵などの四つの蔵があり、主屋を囲むように点在しています。
豪快で商才に長けた才治郎ですが、一方ではお茶をこよなく愛した数寄者、文化人でもありました。お茶への心の入れようは、本茶室やほかの二つの茶室、主庭や坪庭にもうかがえ、心地よい風光や美濃の自然の恵みを居ながらに楽しむ茶趣溢れる空間に仕立てています。

宿泊施設は主屋をスイートルーム三室、三つの蔵をそれぞれ一棟貸しの客室に改修し、最も大きな蔵には和紙のコンセプトショップ「Washi-nary」を設けています。
主屋は建物の原型を残しつつ、快適に滞在できるよう水回りは新設し、茶室や庭、襖や障子などの建具、欄間は修復して茶人だった主の趣味やこだわりを復元、再生しています。とりわけ美濃和紙を客室に多く用い、障子や壁にはさまざまな種類の和紙を用い、作家や職人が手がけた和紙アートも飾っています。
蔵もあえて手を加えることはせず、元々ある建材や収納棚を生かし、美濃和紙を壁に貼ってのびのびとした遊び心のある空間に再創造しています。

当施設の運営は美濃への移住者と地元住民が一緒になって行い、空間や体験、食事を通して土地の魅力や紙商の暮らしを感じてもらえるように細やかに連携しています。


和紙の魅力を発信する
コンセプトストアWashi-nary

美濃の「丸重製紙」代表の辻が和紙ソムリエとして、あなたにピッタリの和紙をセレクトします。

施設の玄関口に建つ一番大きな楮蔵にある「クリエイターのための、和紙クリエイターによる、クリエイティブショップ」をコンセプトに掲げる和紙のショップです。紙商たちが顧客の多様な注文に応えていたように、お客様の求めている和紙をスタッフである和紙ソムリエが要望を聞きながら提供します。

店内には美濃の職人が手がけた手漉き和紙や機械漉き和紙を展示販売し、宿泊施設の内装にかかわった紙職人の作品も扱っています。さらに全国から集めた和紙も揃え、日本の伝統的プロダクトである和紙の世界を見せつつ新しい可能性や魅力を提案、発信しています。店の一画では活版印刷の体験もでき、様々なクリエイターとの出会いや交流、新しい価値を見出すきっかけの場にもなっています。

紙商の食卓を体験する

紙の相場を揺るがすほどの豪快な商いをしていた紙商ですが、日々の暮らしはつつましく、食事も華美にせず、季節の素材を生かしたシンプルな料理だったと言われています。当施設ではその食事を出来る限り継承し、地元の米や農家から届く野菜を使った素朴な朝餉をご用意します。料理は旬の野菜の和え物や煮物を中心に土鍋で炊き上げるご飯や漬物などを取り合わせた体にやさしい献立です。主屋の台所で作ってお泊りのお部屋にお届けし、紙商のお客様になった気分で召し上がっていただきます。


美濃の和紙工房で学ぶ紙漉き体験

滞在中は、美濃をより親しむ体験もご用意しています。
「紙漉き体験」では、里山の景色を残す郷の工房で職人の指導のもとすべて手作業で紙を漉く体験ができます。美濃和紙は漉き方に特徴があり、縦方向だけでなく、ゆったりとした横方向の揺りを加えており、この縦横の揺りによって均等な美しさと強さを生んでいます。「洋紙100年、和紙1000年」と言われるほど和紙は長持ちし、美濃和紙はその品質の高さから障子紙や表具用紙などに用いられ、国宝級の文化財の修復にも活用されています。近年は伝統を守りながら新しい和紙づくりに挑戦する若手の作り手も現れ、現代の暮らしに手わざの魅力を伝えんと活動しています。

かつて和紙と同じく紙にまつわる様々な産業を支えた活版印刷でオリジナルのペーパーアイテムをつくる「活版印刷体験」もご用意しています。昔ながらの和紙のイメージと違い、クラフト感ある新しい息吹も体感できます。さらに奈良時代からある由緒正しい神社の麓で行われる鮎の伝統漁法「夜網」を見学してとれたての鮎をいただく体験プログラムもあり、美濃独自の文化に心ゆくまで浸ることができます。

※時期によってご提供できかねることもございます。

うだつが上がる町を歩き、紙商の繁栄を感じ、
美濃に溶け込む

美濃の歴史は豊かな自然と和紙によって育まれ、紙商の隆盛によって繁栄してきました。今も美濃町には歴史文化遺産と言える豪壮な商家が建ち並び、人々は連綿と続いてきた光景の中で暮らしています。町の中心部で当施設前の目の字通りはいろいろなジャンルのお店があり、散策におすすめのエリアです。うだつの上がるかつての豪商の家を改装したお店やレストラン、バーが軒を連ねています。

チェックインして部屋でひと段落したら、美濃町界隈を歩いてみることをおすすめします。町並みの美しさだけでなく、通りにはいろいろなお店が点在し、地元の人たちの交流の場にもなっています。
例えば、老舗の酒蔵「小坂酒造所」や茶人に愛された地元の和菓子屋「時代軒菓舗」では部屋で楽しむ地酒やお菓子を購入したり、お土産を買ったり。モダンな日本茶カフェ「Happa stand」で一服するもよし、松久家の本家の和紙店「松久永介紙店」で本施設でも使っている和紙を使った靴下やタオルを買うもよし、と巡り方はさまざまです。但し、夕方には店が閉まる所が多いのでできれば早めの散策がよく、夜の食事処も事前に決めておくことをおすすめします。
夜はイタリアンやバル、カフェ、うどん屋など気軽な食事処があり、より地元の味を楽しみたければとんちゃん焼きなどのB級グルメのお店も充実。詳しくはスタッフが相談にのってくれ、おすすめを紹介してくれます。

街から離れると、緑豊かな山と長良川へと繋がり、のどかで美しい景観を楽しめます。桜の名所として知られる小倉公園、日本に残る最古の近代型つり橋の美濃橋、川岸には水運が盛んだった頃に使われていた川湊灯台がひっそりと佇み、美濃が長良川流域の貿易の要所であったことを今に伝えています。

また、和紙にちなんだ昔ながらの祭が多く、春には和紙の花をあしらった神輿が通りを練り歩く「美濃まつり」やうだつのあがる町並みにおひなさまを飾る華やかなイベント、美濃和紙を使ったあかりのアートを展示する秋の「美濃和紙あかりアート展」など、盛りだくさんです。町人がさまざまな扮装をして行う小噺「仁輪加」や、町内ごとに祀られている日よけの神・秋葉様を出雲の国に送り出す「神送り」など、この地に根づく行事や祭りも多く、「美濃クラシックカーフェスタ」や自転車ロードレースの「ツアー・オブ・ジャパン」といった新しいイベントも増えつつあります。

アクセス

美濃商家町

美濃商家町(岐阜県)

〒501-3728
岐阜県美濃市本住町1912-1
TEL: 0575-29-6611
(お電話での問い合わせは9時から18時となっております。ご了承下さい。)


お車

東名高速道路「名古屋I.C」より一宮方面へ。一宮JCTにて「東海北陸自動車道 岐阜 高山」方面へ進み、美濃I.Cまで。

美濃I.Cより

高速出口の信号「美濃I.C口」を右折後直進。信号「下松森」を左折し国道156号線を道なりに進み信号「殿町」を右折。右折後左側に駐車場のサインがございます。(入り口は美濃和紙あかりアート館手前)

駐車場

施設裏手にご用意があります。


電車

①「名古屋駅」ワイドビューひだ(高山方面)→「美濃太田駅」長良川鉄道(北濃方面)→「美濃市駅」にて下車。

②「名古屋駅」JR中央本線快速(中津川方面)→「多治見駅」JR太多線(美濃太田方面)→「美濃太田駅」長良川鉄道(北濃方面)→「美濃市駅」にて下車。

「美濃市駅」より徒歩約15分


バス

バス停「名鉄バスセンター」高速名古屋線→バス停「美濃」にて下車。

バス停「美濃」より徒歩約14分

送迎

なし

 

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